横浜市営地下鉄高島町東口(日産横浜ビル)

日産横浜ビル

みなとみらいの北側の通りに出て、西へ歩く。
みなとみらいの埋立地が尽きたあたりで高速神奈川横羽線の高架がある。
その下は、16号線だろうか。幅広の交通量の多い通りになっている。
交差点を渡った西側には、横浜市営地下鉄高島町駅があるのだが、みなとみらいと案外近いことは、あまり知られていないだろう。
もっとも、高島町駅からみなとみらいに入っても、今のところ更地しかないのだが。
高速神奈川横羽線の高架をくぐり、陸橋で大通りの西側に出ると、脇道はある。
その脇道は、ほとんどクルマも通らず、静かなのだが。
道なりに北へ歩いて行くと、道路の東側に日産横浜ビルがある。
かなり遠くからでも、それとわかる、非常に独創的なデザインの高層ビルだ。
独創的ではあっても洗練されていないのは、やはりバブルの頃の高層ビルの特徴であろうか。
野暮ったい、そういう感じなのだが、逆に今のように、洗練されて、美しい高層ビルがあちこちに建っていくと、余計目立ってくる。
もうレトロの領域だなあ。
そういえば、この場所は、高速道路の高架と大通りに隔てられているが、みなとみらいのすぐそばなのだ。
だが、みなとみらいは荒涼として、わびしいのだが、大通りの西側、日産横浜ビルのある方に出ると、人心地がついてほっとする。
それでも、北側には、高層住宅が建設中で完成間近だ。
バブル崩壊後の新たな都市化の波が押し寄せているのだろう。
日産も新しいビルをみなとみらいの方に建てているし。
日産横浜ビルもバブルの頃の懐かしいレトロビル、という風に見られるようになるんだろうなあ。
この脇道をまっすぐ北へ歩いて帷子川を渡ると横浜駅だ。
もう帰ることにしよう。
(2007年6月記)