東急大井町線等々力駅(等々力一丁目 等々力渓谷2号横穴古墳)

等々力一丁目 等々力渓谷2号横穴古墳

まるで、どこかの山岳地帯のような、谷の底。
鬱蒼と木々が、生い茂り、木陰が、涼しげだ。
ふと、たとえ、谷沢川よりも、規模の、小さな、流れであっても、長い時間の間には、渓谷ではなく、幅広の、緩やかな、谷を、作るはずなのに、どうして、ここだけは、違うのだろうと、思ってしまう。
実は、思い当たる場所、あと、二つ、あるのだが。
御茶ノ水神田川の、御茶ノ水渓谷。王子、石神井川の、音無渓谷。
御茶ノ水渓谷の場合は、江戸時代の初め、土木工事により、造成されたことは、判っている。
等々力渓谷の、場合は、どうなのだろうか。
たしかに、矢沢川が、東に流れ、呑川に、合流するよりも、そのまま、南に流れ、多摩川に、合流した方が、開拓という面では、かなり、便利だ。
などと、考えながら、歩いていると、渓谷の斜面に、等々力渓谷横穴古墳。
斜面、といえば、斜面だが、斜面ではない、といえば、斜面ではないような、微妙な、位置にある、横穴古墳だ。
ますます、謎は、深まっていく。
(2012年7月記)