内幸町(みずほ銀行本店ビル)

みずほ銀行本店ビル

東へ歩く。青山通りは赤坂の谷筋に向って下り坂になっている。
永田町駅まで歩き有楽町線へ。有楽町駅で下車。
日比谷通りを日比谷公園の南端あたりまで南へ歩く。
巨大なみずほ銀行本店ビルが聳える。
南西側の日比谷シティのビル群と歩調を合わせるかのように、竣工は1980年代初期である。
みずほ銀行はもとは第一勧業銀行であり、第一勧業銀行は、第一銀行と日本勧業銀行が合併した銀行である。
現在のビルは、そのうち日本勧業銀行があった場所だ。
また、みずほ銀行はほとんどの宝くじを取り扱っているが、もとは日本勧業銀行の戦時債権が起源であった。
一方、日比谷シティのビル群は戦時中の軍による地下施設の再利用のために建設されたらしいが(地下施設はいったん出来上がると、土を入れて埋め戻しても元には戻らないらしい。再利用する場合、駐車場にするか地下鉄にするか、地上に巨大な建築物を作るしかないそうだ)、戦時債権発行の件から見て、みずほ銀行のビルも同じだったのでは、と思ってしまう。
ともあれ、高度成長から安定成長へ移ったこの時期に、戦後の決算をこのような形で行ったしても、納得できる気がする。
(2006年8月記)