南千住(ロイヤルパークスタワー南千住)

ロイヤルパークスタワー南千住工事現場

高田馬場から東西線茅場町日比谷線に乗り換える。
そして南千住で下車。
東口へ出て、北へ。汐入もすっかり団地が建ち並ぶようになった。
その中に高層住宅は3棟、リバーハープタワー南千住2号館、都営住宅南千住四丁目、トミンタワー南千住4丁目が立つ。
そして、新しくロイヤルパークスタワー南千住の工事をしている。
千住は、江戸時代の四宿(品川、新宿、板橋、千住)の一つだったが、特にその中でも、それ以前に関が置かれたところとして非常に古い歴史を持つ。その関についてだが、今は千住関屋町という町名だけ残っている。
明治時代、ターミナル駅は上野に置かれ、都心北東部の中心は、上野、浅草となる。
それでも高度成長期まではかなり栄えていたが、ベッドタウンでもなく、商業の集積地でもなく、工業は町工場が主流であり、高度成長期以降は、衰退していく。
それにともなって、上野、浅草も凋落し、千住は、完全に置き忘れられた下町地域となる。
バブルのころ、それなりに再開発が行われ高層住宅が建ったりするが、資産価値があったからではないだろう。
例えば、下町で大火災があった場合、あるいは堤防の決壊があった場合、その被害は都心の中心部、山の手にも及ぶ。そのことに対する対応であろうと思う。
しかし、バブル崩壊以降、都市は集積する以外、道はなくなっている。都心回帰ということだが。
このさびれてはてた街は、これからはさらに、そのことで翻弄されていくのだろうか。
(2006年8月記)