江東区東雲（Ｗコンフォートタワーズ）

東池袋から有楽町線。辰巳で下車。
西へ歩く。橋で辰巳運河を渡り東雲へ。
Ｗコンフォートタワーズが聳える。
EAST棟、WEST棟の2つの高層住宅からなるツインビルだ。
南側にはトミンタワー東雲と都営東雲二丁目第二アパートが建っている。
東雲キャナルコート、豊洲再開発が完成すれば、南北に高層住宅が連なることになる。
東雲は明け方の意味、辰巳も東南の方角で太陽が昇る方角になっている。
（もっとも辰巳は江戸時代は深川のことを指していたのだが）
なんだか年中、正月みたいで縁起のいい地名だ。
辰巳駅からは辰巳運河を辰巳桜橋で渡る。歩道橋になっていてあとは自転車ぐらいなら通れる。
橋の中程からは、Ｗコンフォートタワーズと東雲キャナルコート（まだ完成していないが）のパノラマが楽しめる。（夜はさぞ美しいだろう）
対岸の東雲に辿り着くと、Ｗコンフォートタワーズの南側には荒地が広がる。
この最新の住空間に荒地は興醒めだが、土台は江東区の埋立地なのでしかたない。
張りぼての裏側を見た思いがする。
晴海通りへ出て南へ歩く。臨海線の東雲駅に行くのだが、そのためには、晴海通りと湾岸道路の交差点で湾岸道路を渡らなければならない。しかし、信号が短すぎて最後まで渡りきれないのだ。
そのことをあらかじめ知っていて、青になったと同時に走れば湾岸道路の南側に辿り着ける。
クルマ優先の地域で住環境がいいとはいえないだろう。
つまり、ここまで来ると、もう完全に江東区の埋立地ということだ。
東雲駅も最寄り駅なのだろうけど、この交差点に地下道は無理としても歩道橋ぐらいはあってもいい気がする。駅と直結していれば便利だ。
しかし、この駅周辺のわびしさを見るとそんなことが実現するとは思えない。
西側1キロメートル先には、臨海副都心が広がるが、その副都心が拡大して東雲駅周辺を飲み込めばありえるかもしれない。そんなことはさらに実現するとは思えないけど。
やはり辰巳桜橋を渡りながら近未来的な風景に見とれる、ということになるのかな。
（2006年10月記）