西新宿高層ビル街(新宿アイランドタワー)

新宿アイランドタワー

南側へ出て、北通りを東へ。
西新宿六丁目東地区に新宿アイランドタワーが聳える。
西新宿六丁目の東側の一画の高層ビルとしては西から新宿オークシティ、その東側にヒルトン東京東京医科大学病院、そして新宿アイランドタワーがあり、また青梅街道沿いに付属する高層ビルとして新宿アイランドウイングビルがある。
新宿アイランドタワーの竣工はバブル崩壊あたりになる。
ということで、さすがに、次の年の東京オペラシティを除いては、しばらくの間、西新宿高層ビル街には巨大ビルは建たない。
西側の新宿オークシティがやっと建ったぐらいかな。
また都心回帰ということで新宿の西側にどんどんビル街が拡大するということはもうないと思う。
たしかバブル前まで、西新宿高層ビル街と青梅街道の間にあるこの西新宿六丁目はまだ住宅地だった。
バブル以降に淀橋浄水場跡地から溢れ出す様に、高層ビル街が拡大したということだ。
北側を通る青梅街道は江戸城築城のため青梅と内藤新宿とを結ぶ街道として整備された。その後、裏甲州街道と呼ばれるほど重要な幹線になっていく。
その青梅街道の南側が角筈、北側が柏木と呼ばれる。また西側に進んだところにある神田川に架かる橋が淀橋だ。
明治時代になり、南の角筈と柏木が合わさり淀橋という地名になった。
もっとも同じ頃できた淀橋浄水場角筈の大部分を占めるようになったので、淀橋浄水場の北側の片隅が柏木に合わさったという感じだろうか。
そして、その後、下町が広がったのは、関東大震災東京大空襲で城東の下町が壊滅し、そこから移って来てからだ。
中央線沿線が下町っぽいのはそのためらしい。
バブル期にその下町へ西新宿高層ビル街が拡大していくのだが、その第一歩が新宿アイランドタワーといえるかもしれない。
(2006年10月記)