さいたま市上落合(S4タワー)

S4タワー

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幅広の県道56号との交差点、南東側にS4タワーがある。
かなり前にこの場所から東へ歩いて地下道をくぐり、京浜東北線の東側に出たことがある。
そのときの印象は、本当にどこかの歴史のある地方都市、という感じだけだったけど。
ましてこんなところに高層ビルが建つ、なんて想像すらしなかった。
今、見渡してみると、すっきりしていて、新しい都市空間、という感じだ。
その都市空間の中、東西に走る県道56号の地下には首都高速道路埼玉大宮線が通っている。
最近、開通したのだが、高度成長時代ならさいたま新都心のビル群を縫うように高架が築かれただろう。
高度成長時代が終わって板橋区高島平まで伸びてきていた首都高速道路5号池袋線はバブルの頃、再び北へ伸び始める。
そして、同じバブルの頃、埼玉県南部を東西に走る東京外環自動車道が開通し、北に伸びてきた首都高速道路5号池袋線と接続することになる。
バブルの頃は、首都高速道路湾岸線が目立っていたが、内陸の東京外環自動車道の影響力も強かったと思う。
東京外環自動車道まで達した首都高速道路5号池袋線は、その後、首都高速道路埼玉大宮線となり、新大宮バイパスの上を高架で伸びていく。途中、東に向きを変え、地面の下にもぐり、S4タワーの地下を通って(もちろん真下ではないけど)、さいたま新都心を抜けて京浜東北線の東側に出ている。
すっきりと広々として、少し遠くには、大宮のビル群、地下には高速道路が通る。
もはや、関東内陸部の歴史のある地方都市、という面影はないのだろう。
(2006年10月記)