さいたま市与野駅西口(スカイレジデンシャルタワーズ)

スカイレジデンシャルタワーズ

住宅地の中を南へ歩く。
やがて与野駅西口に出る。
駅前から西へ伸びる通りの両側にスカイレジデンシャルタワーズ(サウス)、スカイレジデンシャルタワーズ(ノース)のツインの高層住宅がある。
他に60メートル台の住宅棟が1棟、西側にある。
この西口の一画だけミニチュア版の新都心という感じだ。
与野駅は鉄道の通らなかった与野にとって悲願の駅だったらしい。
しかし、与野駅のある場所は旧与野市ではない。逆に言えば、それだけ与野にとっては駅が悲願だったということだが。
その与野駅の西口もさいたま新都心の余波であろうか、再開発の話が持ち上がる。
さいたま新都心の南端はさいたま新都心郵政庁舎だが、それをさらに南側に伸ばした感じだ。
その当時、さっそく見にいった記憶がある。
季節は晩秋だったか、夕暮れ時、もう暗くなりかけていた。そして、冷たい雨がびしょびしょと降っていた。
貧相な駅舎。中途半端に広がる更地。
再開発というより、密集した家屋が火事になって、その後の焼野原を見るようだったなあ。
バブルが崩壊して立ち往生してるその姿そのままの風景、そういう記憶しか残っていない。
与野駅を訪れるのはその時以来だ。
こぎれいにすっきりとまとまった駅の西口。
典型的な郊外の風景を見ると、なるほどこのような形で落ち着いたのかと、なんとなく納得してしまった。
(2006年10月記)