さいたま市浦和駅西口(エイペックスタワー)

エイペックスタワー

ライオンズコスタ・タワーの少し離れて東側にはエイペックスタワーがある。
少し前の地図を見ると、商店街が南側に張り出していて、その張り出した区域がエイペックスタワーになったようだ。
その南側、東西に走る武蔵野線あたりまでは、静かで落ち着いた住宅街が広がる。
そのような住宅街を見ると、ちょっと大げさだが、浦和は埼玉県の山の手、というふうにも考えられる。
とすると、山の手には高層ビルは建たないので、浦和に意外と高層ビルが少ないということもうなづける。
そして高層住宅の受け皿として予定されていたのが南西側にある武蔵浦和駅周辺なのかもしれない。
しかし、結局、さいたま市にはオフィス街が出現しそうになく、相変わらず都心のベッドタウンのまま。結局、武蔵浦和に高層住宅が建っても住人は都心へ通勤するだけだ。
エイペックスタワーの東にはすぐに京浜東北線の線路がある。
その線路の下をくぐり、東口に出ると、再開発の工事の真っ最中だが、それほど巨大なビルが建つわけでもない。
東口は西口とは対照的に地方っぽい感じがする。
今のところ、東口がどんどん開発される、という雰囲気はしない。
ということで、浦和はこのまま静かに時を重ねていくことだろうと思う。
たまたま浦和に県庁所在地が置かれた、そして鉄道が敷かれ駅が設置され、さらに都心から近いという立地条件を備え、そのときに浦和の運命はそういうことになったのだろうか。
埼玉に地方としての伝統があるとするなら、ひょっとすると浦和に残るのかもしれない。
(2006年10月記)