大崎駅東口(アートヴィレッジ大崎ビュータワー)

アートヴィレッジ大崎ビュータワー

アートヴィレッジ大崎セントラルタワーの北側には、住宅棟のアートヴィレッジ大崎ビュータワーがある。
大崎一丁目再開発で建った3棟のビルでは、真ん中のビルであり、賃貸の高層住宅になる。
宣伝文句に御殿山、池田山、島津山、と並べてアートヴィレッジ大崎ビュータワーが紹介されている。
つまり、山の手高級住宅を人工的に作ったということで、やはり、高層住宅というは、人工の山の手というわけだが。
そもそもこの目黒川と山手線に挟まれた狭い一帯はたしか、印刷会社があったように記憶している。
大崎駅を過ぎると五反田駅の手前で北西から南東へ流れる目黒川にさしかかるが、その目黒川の斜めの線と山手線の南北の直線とで作られる細長い三角形の一帯は工場地帯だったのだ。
車窓を流れる、その工場地帯を見ると、そして、目黒川を渡ると、なんとなく五反田に近付く雰囲気がしたなあ。
しかし、そんなに印象深く記憶に残っているのに、もはや今となっては、何の印刷会社だったかさっぱり思い出せない。(あとで調べたら「金陽社」というメーカーらしい)
もうここは、高層住宅が並ぶ、リバーサイドの閑静な一帯なのだ。
目黒川沿いには桜並木、山手線沿いにも緑が配置されるようだ。
何年か経てば、緑が生い茂り、さらに落ち着いた雰囲気の場所になることだろう。
そうなれば、昔、ここが工場だったなんて、過ぎ去った歴史の一こまになってしまうのだろうなあ。
そのような過ぎ去った時代を懐かしむということは、今の時代からは取り残されているということかな。
(2006年11月記)