文京区春日(中央大学理工学第3号館)

中央大学理工学第3号館

東西線飯田橋駅へ。北口へ出る。
外堀を渡り、目白通りに入って北へ歩く。
小石川後楽園目白通りの間の地域も再開発されているらしく、家々がなくなり更地になっている。また、幅広の道路もできている。
坂を昇り、小石川後楽園の北側に出る。
坂の上は、本郷山の手と並ぶ、小石川の文京山の手となる。
その小石川山の手と小石川後楽園との境界に文京区役所(文京シビックセンター)、公園、学校などの施設が並ぶ。
中央大学理工学部もその施設の中の一つだ。
そのキャンパス内に最近、高層ビルの校舎棟、中央大学理工学第3号館が竣工している。
小石川後楽園の周囲に建ち並ぶ高層ビル群にビルがひとつ加わった、ということだろう。
中央大学のキャンパスの北側は、緑が豊かな住宅街となっている。まさに、坂の上に来た、という実感がわく。
そのような、文京山の手は、日本では最初の山の手の郊外だ。
だから、例えば、明治、大正、昭和と有名な文学作品の舞台にもなり、作家自身も行き来していたようだ。そして、この界隈は、そのころとほとんど変化がない。
それに比べ、小石川後楽園目白通りの間、神田川沿いの低地は、今や更地が広がり、見る影もない。どうしてこうも違うのか。
そして、最後に更地には高層ビルが建ち、山の手になる、ということかな。
中央大学キャンパスがある春日通りの南側も台地の斜面になっているので同じということだが。
春日通りを東へ。坂を下っていく。この坂は富坂という。
坂を下りきれば春日の街だ。やはり自分には、このような街の方がいいなあ。
(2007年3月記)