横浜駅東口ポートサイド(アルテ横浜)

アルテ横浜

三菱重工横浜ポートサイドビルの東側には、アルテ横浜がある。
バブルの終わり頃に竣工している。
ポートサイドでは、最初に建った高層ビルだ。
このビルの独特のデザインを見ると、バブルの頃の勢いが感じられて、実に懐かしくなるなあ。
横浜のみなとみらい、東京の臨海副都心、千葉の幕張。(埼玉はさいたま新都心
これらバブルのウォーターフロント再開発が完成すれば、本当に別の次元、あるいはもう一段高いステージ、というのか、うまい言い方が思い浮かばないけど、とにかく、別の時代に切り替わるような感じがしたものだったけど。
完成するもなにも、完成するはずは最初っからないのだが。そんな需要がそもそもあるはずはないし。
そんな埋立て地拡大路線をとらなくても、日本は工業国家ではなくなってしまったので、京浜工場地帯は、ほとんど、遊休地になってしまうはずじゃなかったのだろうか。
であれば、わざわざ埋立地を作って、そこに高層住宅を建てるより、京浜工場地帯の跡地に建てた方がよかったのかもしれない。
そして、みなとみらいのオフィスビル群は、横浜駅周辺を再開発してそこに建てた方がよかったのではないだろうか。
そうすれば、横浜駅は海に近いままだったろうし、歴史的な港という風情も横浜に残ったかもしれないのだ。
というふうに今さら考えても仕方ないことだろう。
ただ、このポートサイドの区域は、よく整備されて近代的で山の手、という感じで。
だからだろうか。まわりから見ると、映画のセットのようにしか見えない。
バブルの頃とは違って、今は都心集積の時代だ。
まわりの地域は、そのまま置いていかれるような気がしてならない。
(2007年3月記)