南武線鹿島田駅東口(サウザンドタワー)

サウザンドタワー

鹿島田駅の東側に出る。
南武線に沿って南側一帯は、最新の高層住宅街になっている。
その中に高層住宅のサウザンドタワーがある。
バブルが崩壊して再開発が停止した新川崎が、ようやく再始動した感じだ。
この場所がなんの跡地か忘れてしまったが。
さらに、数年後に鹿島田駅新川崎駅の間で、高層住宅の建設が始まるらしい。たぶん、最後になると思うけど。
その北側には、鹿島田の地名の由来となっている、鹿島田大神社がある。
鹿島神社がなぜここにあるのか、わからないが、新鶴見操車場ができる前は、今の新川崎駅ホームあたりにあったらしい。新川崎駅は、かつては小高い丘だったようだ。
さらに西側、新川崎駅の西口には、夢見ヶ崎公園、加瀬山がある。
多摩丘陵が一本の枝のようにここまで伸びてきている、ということだが。
この丘には、古墳などもあり、古代から生活の場であったらしい。
かなり前に一度行ったことがあるのだが。
たしかその日は台風が接近していた日だった。
動物園のある丘、といっても意外と森が深く、本当に太古の息吹を感じさせるほどだ。
さらにそのときは台風が来ていて、風も雨もそれほどではなかったけど、黒い雲が垂れ込めていて本当に誰もいなかったなあ。
森の中、まるで夜みたいで、時折、バラバラと大粒の雨、そして、ゴーッという風の音。そこに、妙な動物の甲高い鳴き声が幾度も響き渡って、森厳とか幽玄とか、それどころじゃなかった。
ほうほうのていで丘を下り住宅地に出て新川崎駅まで辿り着く。
今、そのことを思い出してみると、なるほど新川崎駅のホームのあった場所に鹿島神社があってもいいかもしれない、と納得してしまうのだ。
おそらく、夢見ヶ崎公園、加瀬山と呼ばれる丘と鹿島神社は一体なのかもしれない。
それならいっそう新川崎駅よりも新鹿島田駅の方が駅名としては合っているのに。
(2007年4月記)