京浜東北線(JR根岸線)関内駅南口(横浜ホスピタル・シニアホテル横

横浜ホスピタル・シニアホテル横浜

新杉田駅に戻り京浜東北線(JR根岸線)に乗る。
関内駅で降りる。駅西側に出ると大通り公園が西へ伸びている。
その大通り公園をちょっと西へ歩くと南側にふれあい横浜ホスピタル・シニアホテル横浜がある。
この特徴のあるデザインの高層ビルは、バブルの頃、ホテルとして竣工していたということだ。
こうしてみると、やはりバブルの頃を思い出させるような妙な形のビルである。
それがいつしか、病院になり、そして高齢者向け施設になっている。
本当に、これまでの日本の歩みを示している、と思う。
この大通り公園もかつては運河だったそうだ。
横浜が開港し、港町として市街地が拡大する中で運河もあちこちと伸びていったのだろう。
まさに港町である。
しかし、高度成長も終わり、近代工業国家ではなくなってくる。
港町としての意義も小さくなり、運河も次々と埋め立てられていった。
たまたま、吉田川、新吉田川と呼ばれていた運河は、埋め立てられた後は、大通り公園となっている。
北側には横浜随一の繁華街、伊勢佐木町通りがあり、こちらは静かで落ち着いた裏通りだったのかもしれない。
そこへ、バブルが到来する。
この静かな大通り公園の脇にも観光客目当てか、きれいでおしゃれなホテルが建っていくのだが。
だが、バブルは崩壊してしまう。
というわけで、いつの間にか医療施設になっている。
もっとも高齢者向け施設の方が観光ホテルよりずっと必要な感じだけど。
(2007年4月記)