JR常磐線南千住駅西口(南千住西口駅前地区再開発)

南千住西口駅前地区再開発

高田馬場から東西線茅場町へ。日比谷線に乗り換える。
日比谷線南千住駅へ。(南千住駅東口の高層住宅についてはこちら
駅周辺は改良工事中でどこがどうなっているのかわからない。
もともと、西側に常磐線南千住駅もあるのだが、同じ駅名だが違う駅、ということだったらしい。
そういえば、南千住駅日比谷線から常磐線に乗り換えるというのはちょっと考えられなかったが。
一応、常磐線日比谷線南千住駅は一体になるかもしれない。
常磐線南千住駅へ。西側で南千住西口駅前地区再開発の工事中。
いかにも下町、という雰囲気の街並みだったように記憶しているのだが。
南千住駅東側の再開発の波がここまで打ち寄せてきた、ということか。
もはや今まで何があったんだか、さっぱり思い出せない。
つい最近まであったものが、はるかに手の届かない歴史のかなたに消え去ってしまったのだ。
道路を挟んで南西側には回向院、そしてその南側は小塚原の刑場跡地。
江戸時代の悲しい歴史が眠っている。
さらにアンダーパスを通って南へ進むと明治通りとの交差点は泪橋と呼ばれている。
小塚原の刑場に向かう途中の橋だったから泪橋と呼ばれたのだが、川が埋め立てられ橋がなくなっても、やっぱり泪橋は交差点の名前で残る。
昭和の時代まで泪橋、という名前が似合っていたのだろう。
でも、それも過去の話。
南千住駅西口の街並みも消え去り更地なろうとしている。
そして、同じように過去の話になっていく。
悲しいことやわびしいことがなくなるので涙は流してはいけないんだろうけど。
寂しがってはいけないんだろうけど。
ただ、時間が過ぎ去っていき、そして、結局、それについていけない自分がわびしいのだろうか。
(2007年4月記)