山手線新橋駅西口(新橋4丁目オフィスビル)

新橋4丁目オフィスビル

南千住駅へ。再び日比谷線に乗り込み都心部へ向かう。
都心部で銀座線に乗り換える。
銀座線で新橋へ。
まずは地上に出てJR新橋の西口。山手線に沿って南へ歩く。
新橋特有のサラリーマン憩いの街並みが広がる。
そのまま歩き続けていくと、やがて工事現場に突き当たる。
新橋4丁目オフィスビルの建設現場なのだが。
こんなところにも高層ビルが、という感じだ。
場所は、新橋の飲み屋街なのだが、山手線の線路を挟んで東側は、すぐに汐留シオサイトがあるので、やはりその影響なのだろう。
そして、さらに、近くを環状2号線が通る予定だ。
新橋駅は、日本初の鉄道の駅だが、本当は、いまの汐留にあったようだ。
東京駅ができた時(大正時代)に、新橋駅は汐留駅になり、烏森駅が新橋駅になったのだ。
ということは、今の新橋は烏森だったわけである。
そして、烏森、という地名は烏森神社からという気もする。
なぜこの場所にあるのか、名前のいわれについてははっきりとはわからない。
たぶん、この烏森神社は、平安時代延喜式には載っていないで、それほどの古社ではないだろう。
おそらく、江戸時代以前に江戸城のあたりの南側にあった桜田村(桜田郷)と関係があるのかもしれない。
あるいは、ひょっとしたら入植してきた人々が連れてきた神社かもしれない。
それはそれとして、なんだか、実は新橋の飲み屋街は、烏森神社の門前町だったとしたら、なんとなく楽しい気がする。
もっとも、いつしか、東側の汐留シオサイトの未来的な都市空間が押し寄せてきているのだが。
サラリーマンの憩いの場所も昔語りの種になってしまうのだろうか。
(2007年4月記)