京浜急行上大岡駅西口(横浜ヘリオスタワー)

横浜ヘリオスタワー

能見台駅へ戻り、再び京浜急行に乗り込む。
上大岡駅で降りる。
西口には、横浜ヘリオスタワーがある。
横浜とは、一山越えた場所にあるような感じだが、意外なほど大きな街で驚く。
といっても駅周辺しか歩いたことはないのでなんとも言えないが。
一帯は、田圃だったらしいが、大岡川に沿って鎌倉街道が通っており、その宿場町であったらしい。
江戸時代からなのか、もっと以前なのかちょっとわからないが。
昭和に入ってから京浜急行が開通する。
日本のあちこちの状況と同じように、昔からの街を避けて駅は設置されている。
上大岡駅の場合は、大岡川の東岸にあった宿場町からさらに東側に離れた場所だ。
そして、高度成長期になり、上大岡のある横浜市港南区は、郊外の住宅地として爆発的に巨大化していく。
爆発的な拡大と連動して、横浜市営地下鉄京浜東北線根岸線)(こちらは直接、上大岡駅を通っているわけではないが)が、相次いで延伸してきた。
また、その少し前に横浜市港南区が新設されているのだが。
ただ、そのように発展していくと、昔の街はさびれていくものだ。
日本のどこかの街と同じように。
その例に漏れず、上大岡の場合もさびれた昔の街は、再開発の対象になるのである。
バブルが崩壊し、都心集積化の時代になると、駅近くに高層ビルが建つ。
どうりで、駅周辺の商店街などは、郊外の田園都市とか、整備されたニュータウン、という雰囲気がしない、と思った。
どこか、親しみのある、昔馴染みの商店街、という感じなのだ。
でも、もうなくなっていくのかもしれない。
日本のあちこちで起こっていることと同じように。
(2007年6月記)