京成押上線京成曳舟駅東口(MARK−01)

MARK−01

千葉ニュータウン中央駅に戻り、再び北総線に乗る。
また、野を越え、林を越え、小川を何本か渡っていくと、新鎌ヶ谷、松戸、都心の郊外となる。
さらに列車は走り、江戸川を渡ると、寅さんの柴又へ。
都心の下町に入っていく。
青砥を過ぎ、荒川を渡ると、下町の中の下町、という感じだ。
京成曳舟駅で降りる。
西口に出て、いったん、南西に歩き、今度は東側へ。踏切を渡って駅の東側へ出る。
今、歩いている、ちょっと細い通りの東側にMARK−01がある(工事中はこちら)。
曳舟駅周辺で始まった大規模な再開発の中では、完成第一号だろうか。
かなり前に来たときは、京成線の京成曳舟駅東武伊勢崎線曳舟駅は、えらく離れているなあ、と思ったものだが。
こうして、一帯でいっせいに再開発が始まると、それほどには離れてはいないと、感じるから不思議なものだ。
たぶん、以前は、東武伊勢崎線曳舟駅前と京成線の曳舟駅前と、駅前が二つあったのが、再開発で一つになってしまったからだろう。
まだ、完成していないから、なんともいえないけど。
ちょっと前まで、曳舟といえば、昭和の時代で時間が止まったような、どこか懐かしい街並みだったはずだ。
ここに来れば、記憶の中だけに残っていて、今は消えてしまった、場所があったのに。
それが、なんという変わりようだろうか。
やはり、山の手以外は、変わらないことは、許されないことのようだ。
さらに、ちょっと離れるけど、南側の押上では、巨大な新東京タワーが建設される予定である。着工は、もう来年(2008年)だ。
このことを契機に、また、更に一帯は変わっていくのだろう。
浅草、押上、曳舟、という軸が出来上がるのかもしれない。
そして、昭和の街並みも、大幅に姿を消していく、というわけか。
(2007年8月記)