京葉線海浜幕張駅北口(イオンタワー)

イオンタワー

再び駅のほうに戻る。
さきほどのNTT幕張ビルのセンターストリートを挟んで南側にはイオンタワーがある。
この高層ビルも当然なのだが、バブルの終わり頃に竣工している。
幕張には、バブルの前にも後にも、高層住宅以外で高層ビルは建っていないので、わかりやすい。
バブルの頃には、高層ビル以外にも様々な施設も竣工している。
例えば、千葉マリンスタジアムだ。
実は、竣工直前に一度、千葉ロッテの試合観戦に一度の計二回、千葉マリンスタジアムを訪れている。
竣工直前は、埋立地はどこもそうなんだろうけど、とにかく、砂だらけ。こんなところに野球場ができるなんて信じられなかったけど。
野球観戦は、たしか、千葉ロッテ西武ライオンズの試合だった。
千葉ロッテは、できたばかりの球団。川崎から移転してきたのだが、事実上は、新球団みたいだったと思う。
対する西武ライオンズは、黄金時代。とにかく強かった。
試合は、案の定、西武ライオンズ側のワンサイドになるかに思われたなあ。
とにかく、客席から見ても西武ライオンズの投手の球が速くて、攻撃もそつがない。
たちまち、千葉ロッテ側は一点、二点と点を取られ、しかも、まったく、打てない。
やっぱり、いつも通りのことだ、という空気が漂いだした試合の半ば頃に、突然、西武ライオンズの投手が崩れだした。
なんだかわからないうちに、千葉ロッテがたちまち逆転してしまう。
西武ライオンズ側は、完投するぐらいの感じだったので、中継ぎも準備ができていない。こうなると、もはや劣勢を立て直すことはできないのだ。
観客席は、大盛り上がりのお祭り騒ぎだった。
今でもたまらなく懐かしい想い出だ。(特にロッテファンでもないのだが)
あの頃からは想像できないけど、現在の千葉ロッテを見ると、むしろ安定した存在感を示している。賑わっているようだし。
このように見てみると、幕張に千葉マリンスタジアムを作っておいて本当によかったと思う。
もし何もなかったら、幕張は、実にさびしい夢の跡になっていただろうなあ。
(2007年9月記)