JR中央線八王子駅南口(八王子駅南口再開発)

八王子駅南口再開発

国分寺駅JR中央線に乗り、八王子駅で降りる。
季節は秋本番。天気もいいし。行楽日和だ。
こうして、都心とは逆方向に電車で向かうと気分ものどかになる。
八王子は、多摩川を渡り、丘陵地を越えたところにある。
八王子、というと、子供の頃、何度か遊びに行ったことがあった。
昔は、そのような丘陵地の向こう側という土地柄なので、都心の郊外というよりも、やはり、地方都市、という風な感じがしたものだ。
もう山間も近く自然を身近に感じさせてくれたなあ。
なにもなさそうな北口の駅前広場、古めかしい店が連なるアーケード街。
そういった風景は、高度成長期が終わると、徐々になくなり、都心の郊外と変わらなくなっていく。
街は、きれいになり、便利になり、郊外という名の元に画一化されていったのだ。
それ以降、八王子の街に行くこともなくなり、今にいたっている。
そして、こうして、八王子の駅を降り立ってみると、その変貌ぶりには、驚かされてしまう。
もっとも、それは前回訪れたときのことなのだが。
しかし、まだ八王子駅南口は、自分が子供の頃、八王子を訪れていた雰囲気が多分に残っているような感じがする。
たんにさびれているだけなのかもしれないけど。
駅舎の階段を降り、南口の駅前広場に立ってみる。
そう、子供の頃に見た八王子の雰囲気はこんな感じだった。
このなんにもない感じは、昔のままだ。
ふと西側を見ると巨大なビルの完成予想図の看板が立っている。
都心でもかなり高い部類になる巨大ビルだ。
こんな場所に建つとはとても信じられないけど、本当なのだ。
集積化の産物、というべきなのだろうか。
(2007年10月記)