千代田線乃木坂駅(乃木坂パークハウス工事現場)

乃木坂パークハウス工事現場

道路を東側へ歩き、さっきの外苑東通りへ入る。
北へ歩いていく。
しばらく歩くと乃木坂となる。
実は、乃木坂と六本木はかなり近い、ということになる。
外苑東通りの東側、乃木公園の北側に乃木坂パークハウスの工事現場がある。
六本木の変動が乃木坂にまで波及した、というところか。
この工事現場の東側には、乃木神社もあり、六本木の喧騒とは離れ、静かな雰囲気になっている。
乃木神社は、明治時代の乃木希典将軍と乃木希典将軍の夫人を祀った神社だ。
西側の乃木公園が乃木希典将軍の自宅だったらしい。
そのことは、今は、観光客で賑わう六本木が、以前は、軍隊の街だったことを思い起こさせる。
戦後になってもアメリカ軍が駐留し、アメリカ軍がいなくなっても、東京ミッドタウンの場所は、防衛庁の敷地だった。
もっとも、アメリカ軍がいなくなった後、アメリカ軍相手のお店目当てに、六本木族というスノッブが集まり始める。
そして、バブルの頃は、日本中がスノッブになってしまったので、スノッブの街、六本木は大いに賑わったわけだ。
でも、その頃、依然として、六本木の北東側には、防衛庁があった。
今から考えると想像がつかないけど。
大いに賑わったが、バブルはあっけなく崩壊してしまう。
その後、防衛庁は移転。
六本木には、六本木ヒルズが完成し、そして、防衛庁跡地には、東京ミッドタウンも完成する。
さらには、静かな乃木坂界隈、乃木神社、乃木公園のすぐ近くにも高層住宅が建つ、ということかな。
時代は流れて、街の様子は変わっていく。
おそらく、時代が流れても、変わらないのは、乃木神社だけ、かもしれない。
(2008年1月記)