丸ノ内線西新宿駅(新宿アイランド・ウイングビル)

新宿アイランド・ウイングビル

高層ビルを仰ぎ見ながら、北へ進み、青梅街道へ。
いつものように、大量のクルマがひっきりなしに通っていく。
東京の西側との大動脈だ。
そのような青梅街道を東に向かう。
青梅街道の南側には、新宿オークシティ東京医科大学病院と並んでいる。
さらに、その東側には、巨大な新宿アイランドタワーが聳えている。
新宿アイランドタワーには、幾棟か付属する建物があるのだが、そのうちの一棟が新宿アイランド・ウイングビルだ。
新宿アイランドタワーと青梅街道の間に建っている。
竣工は、バブルが崩壊した頃。
そういえば、西新宿六丁目西地区に高層ビルが建ち始めた時期と同じだな。
新宿アイランドタワーのある方は、西新宿六丁目東地区、というんだっけ。
忘れてしまったけど。でも、まだ、新宿アイランドタワーが工事を始める前の光景は覚えている。
ごく普通に住宅が並んでいたのだ。
それが、今では、跡形もなくなっている。想像もできないくらいだ。
たぶん、新宿アイランドタワーが建つ前の場所は、交通量の多い道路沿いだし、淀橋浄水場やその跡地に作られた西新宿高層ビル街の縁にあったので、下町だったのかもしれない。
西側の西新宿六丁目西地区は、神田川沿いなので、完全に下町なのだが。
このようにして、西新宿高層ビル街は、バブルが崩壊した後、広がり始める。
それ以前は、ビル街、というのは、訪れる場所だったり、見上げるものだったりしたのだったのだが。でも、今では、拡大したりするのだ。
昔、拡大する前、子供の頃、訪れたことのある、西新宿高層ビル街は、万博会場みたいで、近未来的で光り輝いていたけど。
そのときは、このビル街が拡大するなんて、予想もしていなかったなあ。
今も変わらず、クルマがひんぱんに通る青梅街道を背にして、新宿アイランドタワーを見上げると、時代の流れの大きさに圧倒されてしまうのだ。
(2008年1月記)