山手線渋谷駅東口(ボッシュビル渋谷)

ボッシュビル渋谷

六本木通りを、また西へ歩く。
緩やかだが、長い長い上り坂になる。
昔、何度か、六本木から渋谷まで歩いたことがあるが。
歩くたびに、疲れた、という感じがするなあ。
いったん、谷に降りてから、今度は、延々と登らなければならないので、疲れる。
だから、昔は、道路が、骨董通りの方へ迂回していたのだろう。
上り坂は青山学院の南側のトンネルまで続く。この上が丘の頂上なのかな。
トンネルを抜けると、今度は、渋谷川に向かって下り坂となる。
途中、六本木通りの北側に、みずほ銀行東京事務センタービル渋谷クロスタワーがある。
そして、この2棟の高層ビルの、六本木通りを挟んで南側に、ボッシュビル渋谷がある。竣工は、バブルの終わり頃。
それらの高層ビルが、渋谷川への斜面にビル群を形成している。
道路は、下りだが、ビルの地階は、坂にするわけにはいかないので、このビル群の地階も水平になっている。そういうわけで、地面が下がるにつれ、地面との隙間が離れていき、地階は、テラスになっていくのだ。
このテラスは、尾崎豊レリーフがあることで有名だ。だけど、何度も来ているわりに、探したこともないので、いまだに、どこにあるんだかわからない。
たしかに、青山学院からだと、このテラスに来るのは、自然な感じだ。
自分にとって、青山学院、といえば、何よりも受験戦争を思い出す。
試験当日、救急車が待機していたことだけ覚えているな。(本当に受験戦争で倒れた子供を収容するためかどうか、今となってははっきりしないが)
もっとも、青山学院には、手が届くわけもなかったし、救急車のお世話になることもなかったし。
だから、このテラスに来ると、尾崎豊レリーフよりも、試験当日のあの救急車を鮮明に思い出してしまうのだ。
入学すらしていないので、「卒業」、なんてとても考えられない、ということかもしれない。
(2008年2月記)