山手線有楽町駅東口(有楽町マリオン)

山手線有楽町駅東口(有楽町マリオン)

さっきの通りを南へ歩いて大崎駅に戻ってもいいのだが、このまま、西へ歩いて、五反田へ向かう。
この繁華街の雰囲気はまだまだ変わっていないなあ、と思いつつ歩いてたのだが。
でも、ふと南側を見ると、高層ビルの工事現場。
もう五反田駅の近くまでビル街が迫ってきているような感じだ。
五反田駅で山手線に乗る。
有楽町駅で降りる。
有楽町駅の東側には、新しくできた有楽町イトシアがある。
そして、その南側には、有楽町マリオン
もとは、日劇があった場所だ。
昭和の時代を代表するエンターテイメント施設だったのだが。
バブルが始まる直前になくなり、有楽町マリオンに建て換わっている。
だが、たぶん、昭和の時代が終わった、というノスタルジックな雰囲気はなかったと思うのだが。
時代は、バブルの熱狂へなだれ込もうとしていて、郷愁へ浸っている、なんてことはなかったかな。
もっとも、自分にとっては、今、目の前にある有楽町マリオンの方が、ずっとレトロでノスタルジックなのだが。
そういえば、たしか、有楽町マリオンが竣工した直後に、ゴジラ映画が復活している。
当時、高度成長期でもないのに、なんで、ゴジラだろうか。でも懐かしいな、とは思ったのだが。
そして、その復活したゴジラ映画の中に有楽町マリオンが登場している。
晴海に上陸したゴジラは、西に向かい、できたばかりの有楽町マリオンの脇を通っていく。外壁がひっかかれて、破損したぐらいだが。
その時に、ゴジラの全身像が、有楽町マリオンのガラス壁に、ぎらり、と反射して写る、というシーンが印象的だった。
背の高さは、有楽町マリオンと同じぐらいだったな。
西新宿高層ビル街に辿り着いたゴジラは、案の定、小さ過ぎて、ビルの谷間に埋もれていた。
今なら、汐留シオサイトを越えられないと思うのだが。
それにしても、あの頃は、有楽町マリオン以外は、何もなかったのだ。
だからこそ、有楽町マリオンが、とてもノスタルジックに思えてしまうのだろうなあ。
(2008年2月記)