山手線田町駅東口(トリニティ芝浦)

トリニティ芝浦

さっきの東西に伸びる大通りに出て、西へ。品川駅に戻る。
新港南橋で高浜運河を越え、旧海岸通りとの交差点へ。
このまま、西にまっすぐ進んでもいいのだが、以前、歩いていて、あまりにまわりに何もないので飽きてしまったことがある。
やはり、お店があったり、何か注意を惹かれるものがあると、距離を感じることなく歩けるのだが。
ということで、いつもと同じく、旧海岸通りをいったん、南へ進み、来たときの細い道に入る。
もっとも、こちらもあまり大差ないなあ。ちょっとはましだが。
この品川駅前から東に伸びるこの道も、いつか、商店街みたいになるんだろうか。
品川駅から山手線。隣の田町駅で降りる。
本当に一日中、冷たい雨だ。体中が凍えてしまった。
東側に出て、南東への道を進む。
前方には、芝浦アイランドの巨大な高層住宅が壁のように聳えている。田町駅も変わったものだ。
やがて、旧海岸通りとの交差点。
旧海岸通りに入って、南側へ曲る。
しばらく歩くと、旧海岸通りの東側にトリニティ芝浦がある。
竣工は、バブルの頃だ。
その頃から、芝浦の倉庫、工場地帯は、やがて、きれいに整備されて、高層住宅が建っていく。この高層ビルは、その最初だったのだろう。
ということで、天気も悪く、暗くなってきたし、雨も降り続いているので、もう帰ることにする。
その時、ふと、ウルトラセブンの「第四惑星の悪夢」の最後のシーンを思い出してしまった。
悪夢のような第四惑星から無事帰還して、のんびりと散歩する隊員。
ちょっとした思い付きで、下駄を飛ばして明日の天気占い。晴れか、雨か。
下駄は裏返ってしまい、天気は雨。
せっかく、無事、帰還して、現実に戻り、のんびりしているのに、雨はないだろう、と思ったものだが。
今日、一日、雨が降り続いたので、そんな記憶が蘇ってしまったのかな。
また、「第四惑星の悪夢」について考えてみる。
ひょっとしたら、「第四惑星の悪夢」は、やはり、話の中では、ただの悪夢に過ぎなかったのかもしれない。
とすると、「第四惑星」そのものは、実は、現実の中にある。そう言いたかったのだろうか。
悪夢は、醒めるから、悪夢。醒めない現実だとしたら。
楽しかった頃を夢に見るしかない。
あの最後のシーン、下駄飛ばしの天気占い。結果は、雨だったけど、その予想、当たっているかもしれないな。
(2008年3月記)