都営大江戸線青山一丁目駅(ホンダ青山ビル)

ホンダ青山ビル

西武新宿線中井駅から都営大江戸線に乗り換える。
今年は、寒い日が多く、せっかく春になったと思ったら、悪天の日々が続く。
まるで、季節外れの梅雨のような感じだ。
この日は、ひさしぶりに天気予報は晴れ、ということで、傘は持っていかなかった。
傘を持たぬ身軽さで、歩き回れる、とほっとしていたんだけど。
なのに、どんより曇っていて、今にも雨が降りそうになってきた。
どうなっているのだろうか。
青山一丁目駅で下車。
地上に出ると、青山通り外苑東通りとの交差点がある。
その交差点の南西側にホンダ青山ビル。
バブルが始まる頃に竣工している。
一帯は、北側は、赤坂御用地神宮外苑などの緑が広がり、南側の方は、六本木、赤坂へと続く街並みが広がる。
一見すると、南北との境界になっているように見えるが、そうでもない。
青山通りの南側には広大な青山墓地が広がっているからだ。だから、南北に広がるグリーンベルトがある、とした方がいいかもしれない。
ところで、地名は青山、なのだが。
この「青山」を「せいざん」と読むと、緑の山や墳墓の意味なのだ。
なにか、できすぎているような気もするなあ。
いちおう、江戸時代、青山氏の屋敷があった、ということが地名の由来になっているけど。
でも、赤坂御用地神宮外苑の深い緑や、赤坂見附からの上り坂を見ると、青山、「せいざん」の方も雰囲気的にはあってるような感じもする。
地名とは、不思議なものだ。
今なら、たぶん、山の手、という意味も含まれているような気がする。
代官山、御殿山、池田山、そして、青山、という具合に。
青山は、住宅地ではなく、商業地なんだけど。
今日は、そのような青山を歩いてみることにする。
空を見上げると、雲行きが怪しいので、先を急ぐ。
青山通りを西へ歩く。
(2008年4月記)