山手線品川駅(SSJ品川ビル計画工事現場)

SSJ品川ビル計画工事現場

高田馬場駅から山手線へ。
品川駅で下車。
改札を抜け、賑やかな、長い通路を通って、東口へ。
エスカレータで、地上に降り立ち、ふと、空を見上げると、空は、重く垂れ込めた、厚い雲に覆われている。
そういえば、最近は、悪天続き。なんだか、もう、梅雨みたいだ。
もっとも、梅雨なら、その後に、必ず、強い日差し、真っ青な空、白く輝く雲、そんな、季節がやってくるわけだが。
最近の悪天は、もう、このまま、ずっと続くようで、不安になってしまう。
いつものように、東側に、一直線に伸びる、タイル舗装された、細い道を歩く。
この道、かつては、新橋みたいな感じで、賑わっていたのかもしれない。
両側の、お店の雰囲気が、なんとなく、そんな感じなのだが。
でも、今は、とても、静か。賑やかさは、ペデストリアンデッキの上に、移ってしまったようだ。
時代の流れに取り残されているのかな。
そんな細い道を歩いていくと、やがて、南北に伸びる、旧海岸通り。
この旧海岸通りも、幅広な通りの割には、静かだ。
こちらは、交通の流れを、東側、海側の海岸通りに移したからだろう。
落ち着いた環境を保持するためかな。
たしかに、閑静な雰囲気には、寄与しているようだ。ただ、この、どんよりとした天気の下では、ちょっと、寂しい感じがする。
旧海岸通りを、少し北に進むと、すぐ、東側に、高浜運河に架かる、御楯橋がある。
その御楯橋の袂に、SSJ品川ビル計画の工事現場。
この不景気の最中、工事の地響き、というのは、頼もしいんだか、無謀なんだか、わからないな。
とりあえず、なんとなく、社会が動いている感じがして、ほっとしてしまうのだが。
でも、空は、一面の黒雲。不安が、のしかかってくるようだ。
(2009年5月記)