北総開発鉄道矢切駅(矢切付近外郭環状道路工事現場)

矢切付近外郭環状道路工事現場

市川松戸線を北へと、歩いていく。
沿道のお店は、昔のままみたい。鄙びた感じがしていい。
しばらくすると、通りの両側に、広大な工事現場。
外郭環状道路の工事を行っている。
西側の方は、一般道だけだが、どうやら、開通しているようだ。
反対側の、東側は、これから、というところ。
高速道路の方は、まだまだ、なんだろうけど、完成すれば、たぶん、市川松戸線の地下を、通ると思う。
このあたりが、台地になっているので、北総開発鉄道もそうだが、地下に入るのだ。
ただ、ずっと、地下を進んでいくわけではなく、市川松戸線あたり以外は、掘割になるらしい。
側道として、一般道が通るので、延々と、地下トンネルというふうには、できないのかな。
掘割だと、高架よりは、景観は、変わらないが、近くに行くと、深く広い谷が、地表を抉ったように見える。
せっかくの台地なのだが、仕方がない。
ところで、一帯の地名は、矢切、なのだが、どんな、謂れがあるのだろう。
一般的には、戦国時代、国府台合戦、という戦争が起こり、戦いの、あまりの激しさで、矢が尽きてしまったので、「矢切」という地名になったらしい。
だが、実は、国府台合戦より前から、「やぎり」だったようなのだが。
おそらく、その頃は、「谷切り」のような、漢字だったんじゃないかな。
つまり、谷が、切れ込んでいる、地形から、そのような、地名になったのかも。
台地の縁が、崖になっている様子を、谷が、切れ込んでいる、としたのか、ちょっと、わからないけど。
そういえば、将来的には、外郭環状道路が開通して、巨大な、谷のような、掘割が、できるんだっけ。
台地に、切れ込まれた、谷地。これこそ、「谷切」だ。
けれど、あまり、ロマンを感じさせるような言葉には、思えない。
やはり、「矢切」のままの方が、いいかな。
(2009年8月記)