市川市北国分(北国分小塚山公園付近外郭環状道路工事現場)

北国分小塚山公園付近外郭環状道路工事

外郭環状道路の工事現場に沿って、南東方向へと、歩いていく。
まわりは、閑静な住宅街。高速道路が、近い将来、通るとは、とても、思えないような雰囲気だ。
以前、矢切に来たとき、市川松戸線から、東側、住宅街の中に入ったことがある。
まだ、北総開発鉄道が開通して、日が浅かったからか、新しい住宅街、という感じはしなかったけど、でも、落ち着いた、いい環境だった、という記憶は、今でも残っている。
そんな住宅地の中、南東へと進んでいくと、こんもりとした、小さな森を、戴く、丘陵地が目の前に現れる。小塚山という名前らしい。その丘陵地の周囲は、小塚山公園となっているようだ。
そこも、外郭環状道路の工事現場なのだが、丘陵地、ということで、さすがに、掘割には、できなかったのだろう。
その部分だけ、トンネルにするみたいだ。
ところで、丘陵地の名前が、小塚山となっているのだが、それは、たぶん、昔、古墳があったからかもしれない。
実際、そのような、遺跡は、発見されていないけれど、ただ、あたりには、古墳が、いくつかある。
そればかりではなく、石器時代縄文時代弥生時代、と古代のそれぞれの時代の遺跡も、あちこちにあり、一帯が、太古の昔から、生活の場だったことを、うかがわせる。
今もそうなのだが、この台地、やはり、昔から、暮らしやすい、環境だったのだな。
だから、北総開発鉄道が開通して、駅が、新設されたとしても、煌びやかなショッピングセンターができたり、新築のマンションが、建ち並んだりはしないのだろう。
つまり、最初っから、住宅地なわけだから、それ以上に、開発のしようがないのだ。
山の手とは、こうした、場所をいうのかな。(もう少し、南側が、正真正銘の、山の手なのだが)
そういうわけで、たとえ、外郭環状道路が開通しても、まわりは、ほとんど、変わらないような気がする。
ただ、掘割の底を、クルマが通過していくだけだ。
(2009年8月記)