都営大江戸線西新宿五丁目駅(けやき児童遊園)

けやき児童遊園

方南通りを、東へと、歩いていく。
その先には、西新宿高層ビル街が、幾重にも、聳え立つ。
そういうわけで、たださえ、のしかかられるような、景観なのだが、しかも、高層ビル街の建っている場所の方が、高台になっているのだ。
結構、迫力のある、風景となっている。
これから、その、断崖の如き、あるいは、山塊の如き、場所に、分け入っていくのだ。
しばらくすると、南北に伸びる、十二社通りとの交差点。
今のところ、この、十二社通りが、西新宿高層ビル街の、辺縁となっているみたい。
そういえば、かつて、十二社通り沿いには、十二社温泉、というのがあったな。
今は、もう、消えてしまった。
麻布十番温泉と、同じだ。
せっかく、温泉が、あるのに、もったいない気がするし、いつか、入ってみたいとは、思っていたのに。
でも、それが、現代なのだ。
バブルの頃までは、そのような、存在も、許されていたけど、今は、情け容赦なく、峻別されてしまう。
厳しいのは、いいのだが、それで、結局、何が、残るのだろうか。
まあ、愚痴を言っても、仕方がない。先を、急ごう。
十二社通りを渡ると、西新宿六丁目西地区の、高層ビル街となる。
もともと、西新宿高層ビル街は、広大な、淀橋浄水場の、跡地に、できたわけだが、バブル期以降は、その跡地から、西側に、溢れ出しように、高層ビル街が、広がっていく。
西新宿六丁目は、そういった、再開発された地域だ。
そういうわけで、その大変貌を見るために、何度も、この一帯を、訪れたものだ。
さっそく、東へ。西新宿六丁目西地区に、入ってみる。
すると、家並みの間に、細長い、公園が、まだ、残っているではないか。
おまけに、よく、児童公園にあるような、ウサギのオブジェも、健在だ。
昔は、夜、訪れたりしていたが、その時、暗闇に、ぼーっと、この、白いウサギのオブジェが、浮かび上がってきて、ビックリしたものだけど。
もっとも、いつまで、この、ウサギが、残っているか、わからないな。
(2010年1月記)