京浜東北線大井町駅(東急大井町線高架沿いの新しい道路)

東急大井町線高架沿いの新しい道路

大井町線高架の南側の通りを、西へと歩いていく。
街全体は、きれいになったのだが、どうやら、高架下までは、今のところ、手が届かないみたい。
そこだけ、昔日の面影があるからだ。
有体に言えば、たんに、古びているだけなんだけど。
そういえば、今、歩いている、この道、バブルの頃の地図を見ると、まだ、なかったみたい。
高架下は、古いが、道路は、新しいというわけか。
ところで、大井町に初めて来たのは、いつのことだったっけ。
バブルの終わり頃に、鳴物入りで、駅ビルが、オープンしたのだが、そのビルに、行った記憶があるので、そのあたりだろう。
そのとき、駅の南側が、下町っぽいなと、思ったものだが。でも、この、大井町の西の果てまでは、足を伸ばさなかったな。
あとは、昔、東急大井町線で、大井町駅まで、行ったことがある。
そう、そのときだ。大井町線の車窓から、道路の工事現場が、見えたのだ。
時期は、バブルが崩壊した後ぐらいだろうか。はっきり、覚えていないけど。
覚えているのは、新幹線の高架を潜ったあたりから、南側、延々と、工事現場が、連なっていたこと。
なぜか、つい最近だったような気がする。
すでに、あれから、何年も、何年も、経って、いつの間にか、工事は終了、新しい道路が完成していたわけだけど。
なにか、時代の流れに、取り残されたような気分だ。
とすると、この、古びた高架下と、自分は、実は、同じなのかもしれない。
(2010年2月記)