日比谷線南千住駅(貨物鉄道隅田川駅)

貨物鉄道隅田川駅

吉野通りから、東へ。再び、南千住駅
その前を、通り過ぎて、駅東口に出る。
そこには、西口のように、駅前広場があったりするわけではない。
目の前に広がっているのは、広大な操車場、その中に、幾重にも並ぶ、貨物線の引込線、そして、貨物鉄道隅田川駅
南千住駅の東側一帯は、貨物線の、敷地なのだ。
ひょっとしたら、その貨物線の敷地の、南側に出るために、日比谷線の、南千住駅ホームがあり、一方、駅西側に出るために、常磐線の、南千住駅ホームがある、ということなのかもしれない。
だから、南千住駅の、それぞれのホーム、別々に、見えたのかな。
そして、そんな貨物線の敷地の、東側には、かつて、汐入の街が、あった。
そこは、バブルの頃以降、再開発されるのだが、工事現場を、見るために、よく、貨物線の敷地の南側を、延々と、東へ、歩いたな。
ずっと、東へ歩いていき、北に、曲がり、そのまま、北へ、向かうしか、方法がなかったからだけど。
今なら、京成関屋駅東武伊勢崎線牛田駅から、南へ、隅田川を、千住汐入大橋で越えれば、すぐ。
あるいは、南千住駅からでも、貨物線の敷地の北側が、再開発されたので、そこを、通れば、遠くはない。
だが、当時は、そんなものは、ありはしなかった。
いちおう、都営バスの路線があって、都営バスも、利用したんだけど、バスが、来ないときは、やはり、歩くしかない。
それにしても、遠かったな。まさに、陸の孤島
そんな、汐入の街も、今は、ごく普通の、集合住宅地だ。
便利になり、快適になったのは、いいことだけど、なぜか、寂しい気もする。
なぜだろうか。
(2010年3月記)