南北線永田町駅(隼町 最高裁判所)

隼町 最高裁判所

南側に歩き、青山通りへ。
青山通りを東に向かうと、すぐに、南北に伸びる、内堀通りに、行き当たる。
その先は、桜田濠。行き止まりの交差点。
交差点の、北西側には、最高裁判所
特に、裁判所に、興味があるわけでもないが、あまりにも、奇妙な、デザインをしているので、思わず、写真に撮ってしまった。
建物の、完成は、高度成長期の達成する頃。
たぶん、この国の、将来、磐石なる思い、そして、安堵たる思い、動かしがたく。
ということで、でかい、角ばった巨石が、積み上がった感じになっているのかな。
安心、安寧、たしかに、そういう感じもする。
ふと、あの頃が、懐かしくなってしまうな。
今、作るとしたら、どうなるのだろうか。
未来などはなく、現状も、不安で、いっぱい。
格差社会の、重圧と、そんな社会への、不信感。
貧困と孤絶。虚しさと重い疲労感。
それらを表現するとしたら、ムンク「叫び」、みたいな雰囲気がいいのかも。
いや、ムンク「叫び」には、不安は、あっても、どうしようもない疲労感、というのは、ないようだ。
なんて、別に、裁判所の建物のデザインが、時代の雰囲気を、反映したものである必要なんて、ないんだけど。
それ以前に、なんで、裁判所の建物について、考えなければ、ならないのだ。
この、奇妙なデザインの建物を見て、古き良き、時代を、思い出してしまったから、そういうことかも。
(2010年3月記)