有楽町線月島駅(佃二丁目 新月陸橋)

佃二丁目 新月陸橋

朝潮橋を渡りきると、月島。
月島の方が、晴海と比べて、やや、歴史を、感じさせる。
こちらは、もう少し古く、明治時代からの、埋立地だからだろう。
例えば、月島には、寺院があっても、晴海には、寺院がないのは、歴史の深さに、由来するに違いない。
そんな月島の街中を、北西に進み、北東に伸びる、清澄通りへ。
清澄通りに入り、北東へと、歩いていく。
しばらくして、月島駅。そして、その上には、長大な、新月陸橋。
月島駅、というと、いつも、新月陸橋が、目に入る。
ところで、この橋梁は、いったい、いつから、ここに、あるのだろうか。
西側、延長上には、隅田川に架かる、佃大橋があるが、こちらは、東京オリンピックの頃、完成したらしい。
とすると、おそらく、新月陸橋も同じ時期、すなわち、高度成長期、ということかな。
実際、高度成長期の後半に、上映された、「男はつらいよ」の第1作目、新月陸橋が、ちらりと、映っている。
寅さんが、柴又に、20年ぶり、帰郷するのだが、そのとき、的屋の仕事の挨拶で、月島を訪れているのだ。
あれから、何十年、経っただろう。
世の中、ずいぶん、変わったが、変わらないものもあるようだ。
なにか、ちょっと、ほっとさせられる。
というところで、月島駅から、もう、帰ろうかな。
そういえば、年の瀬は、近い。
一年の終わりまで、あと、少しだ。
(2010年11月記)