有楽町線新富町駅(築地一丁目 三吉橋)

築地一丁目 三吉橋

さらに、北に向かうと、三吉橋がある。
今となっては、橋の下に、川があるわけではないが、築地川が、流れていた頃、ここで、北からと東からの流れが、合流していたらしい。
そして、ちょうど、合流している、真ん中から、橋が、三方向に伸びていて、つまり、三叉の橋になっていたのだ。
こういうタイプの橋、珍しいのかどうか、わからないが、知る限り、ここでしか見たことはないので、珍しいのだろう。
三吉橋、という名前も、おそらく、三叉の橋、からだろうけど、どうして、三叉が、三吉なのか、わからない。
そんな築地川なのだが、じつは、このような、流路、昭和になってから。
したがって、明治時代の地図を見ても、三叉の三吉橋はなく、普通の橋、合引橋、が架かっているだけ。
どのようにして、このような流路になったのか、というと、北側に、楓川、という川が、あって、東側に流れる、桜川に、合流していたのだが、その、楓川を、少し、南に伸ばし、築地川に、繋いだのだ。
三吉橋も、それから、しばらくして、完成したのだろう。
でも、高度成長期になると、その、すべては、埋められてしまった。
ちょっと、儚い気もする。
(2010年11月記)