山手線池袋駅(東池袋一丁目 グリーン大通り)

東池袋一丁目 グリーン大通り

池袋駅の東側、南東方向に伸びている大通り、グリーン大通り
駅前や、サンシャインシティの繁華さと、比べて、ずいぶんと、静かな感じだ。
ひょっとしたら、この静けさ、一帯が、かつて、森だったことと、関係があるのかもしれない。
その森の名前は、根津山。
根津山の「根津」は、東武鉄道の、創始者根津嘉一郎から、とられたらしい。
なんでも、東武東上線の、池袋以南延伸ルートとして、根津嘉一郎が、土地を、買収したのだが、結局、延伸はかなわず、そのまま、森が、手付かずで、残された、ということだ。
本当かどうか、わからないけど。
それ以前は、六郷社の森。さらに昔、江戸時代は、中西の森、とよばれていたらしい。
時代を経て、なお、森は、残っていたのだ。
昭和の初め頃になって、そんな森を、貫く、幅広の通りが、開通する。
改正通り、という名前。今の、グリーン大通り
それでも、森は、まだまだ、残る。
だが、戦後になって、区画整理
幾世代も残っていた森は、あえなく、消滅する。
かつて、森を、貫いていた、大通り、グリーン大通りの、「グリーン」は、消えた森のことなのだろうか。
あれだけ、長くあり続けた森のことを思うと、そうあって欲しいような気もする。
(2010年12月記)