京浜東北線蕨駅(和楽備神社)

和楽備神社

中山道を、さらに、北に歩く。
途中、交差点を、東へ。そのまま、東へと向かう。
長閑な住宅地の中、しばらくすると、通りの、南側には、和楽備神社。
本来は、蕨、という字を当てるのだろうけど。
ただ、こちらの字の方も、なかなか、面白い。
そういえば、初めて、蕨を、訪れたのは、バブルの頃だったのだが、この、神社も、その時、訪れている。
たしか、社殿が、とても、華やかな色合い、一面、朱、だった気がするのだ。
本当に、そうだったか、もう、記憶が薄れてしまって、定かではない。
今は、普通の社殿。
実は、つい、数年前に、焼失して、新しく、建て直されている。
写真にでも、撮っておけば、よかったが、もう、遅い。
和楽備神社の、創建は、室町時代。もうすぐ、戦国の世になろうという時代。
蕨城が、築かれたとき、神社が、招かれたのかな。
もっとも、たいてい、神社の築かれる場所には、もともと、一帯の聖地が、あったりする。
この場所も、城が築かれるぐらいなので、周囲より、ちょっと、小高い場所だったらしい。
だから、この場所にも、その例に洩れず、古墳があったり、あるいは、太古の遺跡が、あったかもしれない。
今となっては、もはや、何も残っていないので、わからないけど。
そんな、和楽備神社を後にして、今度は、北に向かう。
(2010年12月記)