京浜東北線蕨駅(中央五丁目 蕨宿岡田本陣址)

中央五丁目 蕨宿岡田本陣址

中山道を、北へと、歩いていくと、蕨宿本陣跡。
本陣というと、宿場街の中心だ。
今は、静かだが、江戸時代は、さぞ、賑やかだったはず。
さっき、通った、長泉院は、創建が、江戸時代なので、この、蕨宿に、付随した、寺院に違いない。
少し離れるが、南側には、大河、荒川が、流れており、戸田の渡しが、あった。
大河があれば、大河を利用した、物資の流通、がある。
そのことも、蕨宿の繁栄に、大きく、寄与したことだろう。
明治時代になると、織物産業が、盛んになる。
次いで、東側に、鉄道が、敷かれ、蕨駅も、開設。
蕨の街は、駅前へ、中心を、移しつつ、ますます、発展していったのかな。
地方都市的な、商店街は、そういった過程で、形成されたのだろう。
やがて、高度成長を通して、地場産業は、消滅。
都心部に対する、郊外になる。
ただ、高度成長を達成したことによる、豊かさで、地方都市は、そのまま、維持。
昔の商店街も、存続したのだ。
だが、バブルの崩壊で、その、豊かさは、雲散霧消する。
あとに残ったのは、寒々しい、経済の、論理だけ。
時代は、流れていく。
(2010年12月記)