南北線溜池山王駅(山王日枝神社鳥居)

山王日枝神社鳥居

いったん、北へ進み、西へ。
さらに、南へ向かい、東急キャピトルタワーの西側に、回りこむ。
そこには、鬱蒼とした森と、小高い丘陵地、そして、大きな鳥居。
山王日枝神社だ。
神田明神と並んで、都心では、もっとも、有名な神社。
だが、創建は、ちょっと、わからない。
江戸時代の初め頃は、江戸城内、梅林坂にあったようだが。
江戸城改築で、いったん、西側、紅葉山へ、また、さらに、遠く、今の、最高裁判所あたりに、移築。
そして、しばらくして、そこから、現在の場所に、移っている。
だが、それ以前は、どうだったのだろうか。
一説によると、室町時代太田道灌により、川越の日枝神社から、連れてこられた、ということになっている。
また、一説によると、平安時代の終わり、江戸氏により、やはり、川越の日枝神社から、連れてこられた、とも言われている。
今となっては、どちらの説が、どうということは、もはや、わからない。
ところで、川越、というと、近くを流れる、入間川が、思い浮かぶ。
その入間川、昔は、そのまま、東京湾に、流れ込んでいたのだ。
そして、入間川の河口の近くには、江戸。
だとすると、入間川によって、川越と、江戸は、密接に、繋がっていたはずだ。
つまり、日枝神社は、川越と江戸は、セットだった、ということを、表している、と思える。
今、考えられるのは、それぐらいかな。
(2010年12月記)