都営三田線板橋区役所前駅(本町 石神井川)

本町 石神井川

板橋の下を流れる、石神井川
小金井を水源として、東へ流れ、そのまま、隅田川に、合流している。
それだけなら、なんの変哲もない、関東平野の小河川。
でも、地形図を見ると、ちょっと、妙だ。
地形図では、王子の、西側で、南に、流路を、変え、そのまま、東京湾へ。
丘陵地が、細長く、王子から、上野まで伸びているので、自然の流れでは、当然、そうなるだろう。
なのに、石神井川は、その、丘陵地を、無理やり、突き抜けて、東側に、流れているのだ。
どう見ても、何者かが、王子付近で、丘陵地を、開削して、南へ流れていた、石神井川の、流路を、東側に、変更した、としか思えない。
同じような例は、神田川
神田川も、駿河台の台地を、開削して、流路が、東側に、変更されている。
では、いったい、誰が、石神井川の流路を、変更したのだろう、というと、もう、昔のことなので、わからない。
もっとも、考えられるのが、平安時代の終わり頃から、王子を本拠にした、豊島氏。
以降、鎌倉時代室町時代の前半にかけて、一帯を、治めている。
開削、という土木工事を、実行できた、とすると、豊島氏しか、考えられない。
本当は、どうだか、わからないけど。
(2010年12月記)