京浜東北線蒲田駅(蒲田五丁目 六郷用水南堀跡)

蒲田五丁目 六郷用水南堀跡

蒲田八幡神社の南側の道路に戻り、北西へ。
駅に近付いていくので、だんだん、賑やかになってくる。
繁華街、小さいビルが並ぶ中、中央に緑地帯のある、不思議な道路が、南西へ。
その道路に入り、そのまま、南西へ、歩く。
実は、この道、かつては、農業用水だった、ということだ。
六郷用水南堀の跡。
このまま、呑川に合流していたのだろう。
開削されたのは、江戸時代の初期。
狛江付近、多摩川から、分岐し、水流は、南東へ。
蒲田付近ばかりではなく、網の目のように、広範囲に、広がっていたようだ。
とすると、この一帯、江戸時代になって、用水路網が完成し、初めて、田園地帯に、なった、ともいえる。
なぜなら、最初から、田園地帯だったら、あらためて、用水路を、整備する、理由がないからだ。
江戸時代より前は、低湿地が、広がるのみだったに違いない。
用水路が、整備されることによって、一気に、田園地帯になったのだ。
ということで、蒲田の歴史も、おぼろげながら、わかったことだし、もう、帰ることにする。
繁華街を抜けて、西へ、蒲田駅はすぐだ。
そういえば、いまのところ、一帯には、高層ビルの計画は、ないな。
だから、もう、来ることもない。
たぶん、蒲田駅周辺の、高架工事が、完成したら、来るかもしれないけど。
そのときは、蒲田駅周辺、どうなっているのかな。
楽しみだが、とりあえず、早く、帰ろう。
蒲田駅の改札口に、向かう。
(2011年2月記)