日比谷線小伝馬町駅(日本橋本町三丁目 於竹大日如来井戸跡)

日本橋本町三丁目 於竹大日如来井戸跡

大通りを、いったん、南へ。
再び、東へ曲がり、そのまま、東へと、進む。
JRの高架を、潜ったところで、北へ。
日本橋川を渡り、また、東へ。そこからは、東へと、伸びる、江戸通り、となる。
江戸通りを、東へ、向かう。
途中、南北に伸びる昭和通りとの交差点。
昭和通りに入り、南へ。
しばらくして、東へ曲がり、そのまま、細い道を、東へと向かう。
すぐに、道路の南側、於竹大日如来井戸跡がある。
なんでも、江戸時代の前半、徳の高い、下働きの女性がいて、その徳の高さゆえに、当時、一世を風靡したらしい。
それで、彼女のいた、屋敷の、井戸が、記念に、残っている。
日本橋、といえば、江戸の街の中心、ようやく、市街化も、軌道に乗り、そのような、逸話が、生まれるようになったのかな。
まさに、暮らしが息づく、街並みの誕生だ。
ささやかな、営み、生活、近所付き合い、祭事に行事。
震災があった夜、ようやく、家に帰り着き、テレビを、つけると、そうした、街が、黒々とした、津波に、呑まれていく映像。
そして、漆黒の闇の中、街を、舐め尽す、巨大な炎。
これが、現実のものとは、どうしても、信じられなかった。
(2011年3月記)