日比谷線小伝馬町駅(岩本町二丁目 金山神社)

岩本町二丁目 金山神社

これは、なにかの、幻だろうか。
そんな風に、感じている間にも、事態は、どんどん、進んでいく。
紅蓮の炎は、ますます、広がり、そして、増えていく、連絡の取れない、集落。
いったいぜんたい、何が、どうなっているのやら。
わかっているのは、なにか、とてつもなく、悲しいことだけ。
そんなことを思い出しながら、昭和通りに戻り、北へと、歩き始める。
こうして、歩いていても、悲しさで、胸が、締め付けられそうだ。
かなり、歩いたところ、東に伸びる、細い道路の、南側に、金山神社
昭和の時代に入って、創建された、新しい神社だ。
見た感じ、江戸時代から、ありそうだけど。
あるいは、江戸時代、別の神社が、あったのかもしれない。わからないが。
それほどに、街並みに、馴染んでいるのだ。
そうした街並み、当たり前のように、存在している。
でも、あの、大津波で、押し流されてしまう光景を、見ると、なんと、儚く、脆いものだと、感じずには、いられない。
また、昭和通り、南へ、向かう。
(2011年3月記)