日比谷線神谷町駅(麻布狸穴町 鼠坂)

麻布狸穴町 鼠坂

バブルの頃だったかな、外苑東通り、もう少し、先に行ったところ、パキスタン料理の、店が、あって、よく、行ったことがある。
当時、この手の、レストラン、あちこちに、できはじめたのだ。
今では、もはや、珍しくは、ないだろうけど。
そういえば、その店、行くときは、たいてい、浜松町駅で、下りたんだっけ。
それで、西へ西へと、歩き、増上寺、東京プリンスホテルの、間を抜け、東京タワーの北側を、坂、上っていったのだ。坂を、上りきれば、外苑東通り
たしかに、日比谷線神谷町駅の方が、近いのかもしれない。
でも、当時は、遠回りも、さほど、気にならないほど、のんびりしていたな。
そんな、昔を、思い出しながら、工事現場の、西側を、南へ。
急な、下り坂になっている。
鼠坂、という、名前の、坂であるらしい。
鼠とは、根に棲む、生き物のこと。そして、「根」とは、地中のこと。
そういえば、この坂、細く、急だし、そればかりではなく、かなり、長い。
まるで、地中、穴倉に、入っていくような感じだ。
そのまま、鼠坂を、下っていく。
(2012年4月記)