中央本線甲府駅(朝日五丁目 太宰治旧居跡)

朝日五丁目 太宰治旧居跡

さらに、西へ。
すぐに、交差点。
その交差点を過ぎて、ほどなくすると、太宰治の、旧居跡がある。
喜久乃湯温泉には、道一本、歩いても、ごく近い、場所。
風呂に入るには、便利だ。
実際、午後の、3時まで、自宅で、執筆し、その後は、喜久乃湯温泉、湯に、浸かっていたらしい。
それまでの、破滅的な、生活ぶりからすると、ずいぶんと、落ち着いた、規則正しい、暮らしだ。
ひょっとすると、荒んだ生活や、苦しい葛藤は、創作には、いいのかもしれないが、それを、小説という、作品に、仕上げるためには、こうした、生活の、安寧が、必要なのかもしれない。
現に、太宰治の、評価を、決定付けるような作品が、この、甲府の地から、生まれ始めているのだ。
さっきの、交差点に、戻り、北へ向かう。
(2012年5月記)