中央線荻窪駅(荻窪三丁目 西郊旅館)

荻窪三丁目 西郊旅館

南に歩いていくと、住宅地の中、レトロな旅館。
西郊旅館。
なんということもない旅館なのだが、泉麻人「東京ディープな宿」に出てくる。
紹介された旅館もレトロだが、紹介した、泉麻人も、もはや、レトロだな。
この書籍の趣旨は、自宅近くや、都心等、旅先ではない場所を、あえて、旅先にする、ということ。
興味深い発想なのだが、泉麻人の著作すべてに、言えることだけど、面白いのは、二つ、三つ、それ以上、網羅的になると、たちまち、陳腐になってしまう。
なぜなら、その、興味深さ、一般的ではなく、あくまでも、個人的なものだからだ。
「東京ディープな宿」を例にとると、面白いの、今、目の前の、西郊旅館と、両国のホテルぐらい。
西郊旅館は、泉麻人の自宅近く、両国は、勤め先ではないが、そういう感じでの、体験譚。
個人的なものだと、もう、この二つで、終わり。
誰でも、同じだろうけど。
(2013年5月記)