中央区・明石町(聖路加レジデンス棟)

聖路加レジデンス棟

豊洲駅まで歩きまた有楽町線へ。
新富町で下車。
東の方、隅田川沿いに2棟の高層ビルからなる聖路加ガーデンが聳える。
南側は住宅棟の聖路加レジデンス棟になっている。
バブルが崩壊したころ、竣工した。住宅棟の方が付属ビルになっているが、今では考えられない。
この場所、明石町は、地名から、佃島が大阪の漁師が移住したことを考えると、兵庫県の明石町と関係があるのではと思ってしまう。
明治時代に入り、外人居住地が置かれ、やがて、アメリカ人宣教師がこの地にあった病院を買い取り新しく病院を開く。
聖路加病院である。名前は医者であったと伝えられる聖ルカからだ。
エキゾチックかつインターナショナルな街になるかと思いきや、関東大震災による大火災で灰燼に帰す。
しかし、昭和の初め、隅田川沿いに聖路加国際病院本館が建てられる。
太平洋戦争時のアメリカ軍による大空襲があっても、聖路加病院があるので一帯は空襲を免れたらしい。
つまり、明石町は、イコール聖路加病院ということになる。
そして、バブルを経て、巨大な高層ビルが建つこととなる。
アメリカとは、縁もないのだろうけど、歴史を振り返ると、アメリカがすべてのお膳立てをしてこの巨大ビルが建ったような錯覚を覚える。
(2006年8月記)