東池袋(エアライズタワー)

エアライズタワー工事現場

日暮里駅から山手線、池袋駅で下車。東池袋まで歩く。
サンシャインシティの南側にエアライズタワーの工事現場。完成は来年(2007年)初めかな。
かつてここには鬱蒼とした森があったらしい。護国寺から池袋にかけてだが(グリーン大通りの「グリーン」は森からきているのかも)。
江戸時代には旗本中西氏の拝領地だったため中西の森と呼ばれ、明治時代からは東武鉄道を作った根津氏が買収したので根津山と呼ばれた。
おそらく大塚(現南大塚の南側、現大塚はもともと巣鴨)への鉄道の延伸のためだったと思われる。
しかし、例えば、目白駅の手前で山手線は駒込まで北東に進む予定だったが、反対運動のために池袋まで大回りせざるをえなかったことを考えると、東武東上線の池袋から先の延伸も無理だったと思われる。
また、大塚駅の設置も無理だったので現大塚駅(当時は巣鴨の村外れ)に移されている。
(そのわりに学習院大学はいとも簡単に移転してきているが)
この森の南側、神田川の北岸の台地は目白台(住所は目白、雑司が谷目白台)であり、文京山の手に続く、今でもそうだが、豪邸街である。
そんなところに鉄道など、地下鉄にでもしないかぎり通るわけもないのだが。
そう考えるとこのグリーンベルトのような森は、池袋や現大塚などの湿地帯だった捨て地と山の手とを区分けしていた緩衝地帯だったのかもしれない。
ともあれ、その森が消え、高層住宅が建つわけだ。
(2006年8月記)