霞ヶ関(霞が関R7プロジェクト)

霞が関R7プロジェクト

江戸見坂を下って北側、虎ノ門方面へ。
霞が関R7プロジェクトの工事現場。
官庁棟、官民棟のツインビルになる。
もとは文部省の庁舎があった。
江戸時代は、官庁街はほぼ大名の上屋敷であり、ここも内藤家上屋敷であった。
近くには江戸城の一番外側の門の一つ、虎ノ御門がある。
明治維新後、「御」の字がはずされ虎ノ門になり現在に至る。
なぜ虎ノ門というのか、ちゃんとした理由はあるのだろうが、わからない。
どんどん出来上がっていく、官庁の庁舎の中では最も巨大で洗練された建築物を見て、それまでの官庁の庁舎がなんで妙に貧相だったのか不思議に思う。
他の国もそうなのかわからないが。
ただこの貧相な庁舎群を見るたびに、官僚は国民の下僕であるとか、清貧、とかよりも、捻じ曲がった権力の顕示欲を感じて気分はよくなかったが。
といって例えば、巨大な衆議院赤坂議員宿舎を見て、正直でいいけど、これでいいのかとも思うが。
どこかの地方公務員が太平楽な生活を送っていたからとして、問題は官僚の数が多いとか政府が大きい、とかではないだろう。
問題は、忙しい仕事と太平楽な生活との選択権があることだ。
誰だって、その選択権があれば、税金で太平楽な生活を送ること、そちらを取るに違いない。
あるいは、その選択権の上で忙しく働いているとしたら、妙に恐ろしいことだが。
民共同開発なんてまったく意味不明なことをやらなくても、単純に民間で2棟の高層ビルを建てて、国民の総意をもって、無償でそのうちの1棟を官僚に働く場として貸し出せばいいのではないだろうか。
そんなことはありえないだろうけど。
(2006年9月記)