勝どき(プラザタワー勝どき)

プラザタワー勝どき

虎ノ門で銀座線、青山一丁目大江戸線に乗り換える。
勝どきで下車。
勝鬨橋の方へ歩いて行くとプラザタワー勝どきが聳えている。
南側にセルリアンホームズ勝どき、フォアフロントタワーがあり、通りを挟んで北側に都営勝どき一丁目アパートがある。
勝どきという地名は、勝鬨橋からであるが、勝鬨橋の架かる前から勝鬨の渡しがあった。
月島工場地帯への通勤の渡船であったが、日露戦争の戦勝を記念して勝鬨という名前になったそうである。
その後、1940年のオリンピックと万博のメイン会場が月島だったので橋が架かる。
(イベントがインフラ整備の大義名分なのはいつの時代でも同じなのかな)
なお、オリンピックと万博は戦争のために中止になったが橋だけは予定通り完成した。
その頃はまだ隅田川の水運が活発だったので、橋は開閉式となる。
その後、水運の衰退とクルマ社会の到来により、高度経済成長のころ橋の跳開は行われなくなり現在に至る。
今では、勝鬨橋よりも晴海通りとしての方が重視されているかもしれない。
月島が工場地帯ではなくなり、もんじゃの街になり、都心部の高層住宅が林立する現在、ますます開閉という機能より本来の橋という価値が強くなっているだろう。
勝鬨橋を渡れば、すぐ築地であり、さらに西に歩けば銀座、そしてもう有楽町駅となる。
この橋なしでこの地の利は考えられない。
もっとも、この南に将来、環状2号線の橋が架かる予定だが。
(2006年9月記)